ギャンブル依存症 (角川新書)

こんにちは、黒糖です。

本日読んだ本はこちら。

めっちゃ勉強になります。間違いなく良書ですよ。

まずは、他の書籍と同様に、ギャンブル依存所のメカニズムや、危険性についてを軽く説明し、その後はギャンブル依存症によって引き起こされてしまったと推測できる事件について説明、最後にそのギャンブル依存症の治療の支援についてを述べています。

著者の田中さんは、批判をするためにこの本を執筆したわけではなく、自身もギャンブル依存症→ギャンブル依存症の家族→ギャンブル依存症からの回復→ギャンブル依存症からの回復に向けて最前線で行動(日本でただ一人のインタベンショニスト)している方ですので、ギャンブル依存症に苦しむ方・ご家族を1人でも減らしたい。そんな信念なのでは?と思います。

また、ここからは、田中さんの意見への賛同ですが(お前もギャンブル依存症やろ、偉そうなこと言うなってツッコミは無しでお願いします。。。)

確かに、ギャンブルが日常に溶け込んでいる、このギャンブル大国の日本(法律上は、賭博は禁止されている)において、ギャンブル依存症者の人数は、全世界レベルで見ても異常な数値であり、回復に向かう人数が少なすぎる。

ひとえに、精神の問題だ、自己責任だ、と野放しにされていることももちろん問題の一つであり、欧米諸国などは胴元(日本でいうならパチンコ店の運営元や、JRA)が、ギャンブル依存症者に対してのリカバリーを義務としている(我々が依存症にしてしまったのだから、回復に向けて手助けするよ!ってこと)のに対して、日本では明らかに無知・無関心・無理解ですね。

胴元に限った話ではなく、ギャンブルをしない人から見ても、精神の問題だ。甘えだよ。やめる気がないだけ。などと、ギャンブル依存症に対して無知であり、非協力的である方が散見されます。

薬物依存、アルコール依存と同様に、ギャンブル依存はとても怖いものなのです。

著者の田中さんもおっしゃっている通り、中高生のうちから、授業で取り扱っていただける未来が来るといいなと思います。(薬物依存のように危険性と依存性を子供たちに伝えてほしい。でもそれは利権問題があるから難しいでしょうね。。。)

警笛を鳴らされていましたが、日本がギャンブル依存症の方への配慮を欠かしたまま、カジノ法案によりカジノができてしまうと、今以上にギャンブル依存者大国日本になってしまいます。怖いですね。どうにか、ギャンブル依存症対策国日本にならないものでしょうかね。日常のいたるところにギャンブルが存在している日本、ならその対策もできている日本であるべきだと思いますがね。

文句ばかり言っても仕方ないので、私も回復に向かうために、ギャンブル依存症の自助グループに参加しようかと考えています。

以上。

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